瑠璃光院 白蓮華堂
8月, 2015年
2015年08月24日
正信偈の解説(正信念仏偈) ※釈迦のみ心 如来所以興出世(如来世に興出したもうゆえんは) 唯説弥陀本願海(ただ弥陀の本願海をとかんとなり) 五濁悪時群生界(五濁悪時の群生界) 応信如来如実言(応に如来如実の言葉を信ずべし) ※信心の利益 能発一念喜愛心(よく一念喜愛の心を発せば) 不断煩悩得涅槃(煩悩を断ぜずして涅槃を得る) 凡聖逆謗斉廻入(凡・聖・逆・謗斉しく廻入すれば) 如衆水入海一味(衆水の海に入りて一味なるが如し) 摂取心光常照護(摂取の心光は常に照護したもう)
現代語訳
※釈迦のみ心 そもそもお釈迦さまがこの世にお生まれになったそのわけは、 ただひたすら海のように深くて広い、阿弥陀仏の本願を 私たちに伝えるためでした。 我欲の濁りに満ち、見通しのきかない時代に生きる私たち、 是非ともお釈迦様の、真実の言葉を信じましょう。 ※信心の利益 お釈迦様の教えを聞き、阿弥陀仏の大悲を信じ喜ぶ心が開けてきたら 煩い悩む身が障りともならないで、その煩悩が、 まことへの目覚めの糧となるのです。 愚かな人、賢い人、人の道を外す人、仏法を謗る人もみな、本願の教えを信ずれば、 さまざまな川の水も、大海に入って同じ海水になるように、 大きないのちに溶け合うのです。 また、み仏の大悲の光は、常に念仏の人を照らし、護っておられます。 |
2015年08月20日
本日、3回目となる昼活が開催されました。
新宿、代々木界隈にお勤めのサラリーマンやOL、 付近にお住まいの主婦、学生さんなど20人程度の 方々の参加がありました。
今回も坐禅・薬膳粥ともに大好評をいただきました。
坐禅では「午前中の疲れが癒され、リフレッシュできた」 「午後からの仕事も頑張ろうと思う」などのお声をいただきました。
今回の薬膳粥は ・緑豆と十穀の粥 ・枝豆豆腐 ・季節の香の物(かぼちゃ、すだち大根、壬生菜、梅干) でした。 夏の間、冷房にあたりすぎて滞ったからだの中の「水」の流れを促し、 暑さで落ちた「気」と「体力」を補う食材です。 食された皆様においしいと言っていただきました。
昼活を通し、たくさんの方々に「リラックス!リフレッシュ!」をご提供できるように 今後もスタッフ一同頑張っていきたいと思います。
『寺院で昼活~坐禅&薬膳粥でリラックス!リフレッシュ!~』は 毎月第三木曜日開催、次回は9月17日です。 たくさんの方のご参加を心よりお待ちいたしております。 |
2015年08月19日
8月に入りだんだんと台風も増えてくる時期です。 子供の頃は台風といえば胸踊るイベントで、レインコートを着て外に出て、 長靴をはいて湖のような水たまりに分け入っていくのが楽しみでもありました。 雷鳴に驚いた犬が床下に逃げ込んで泥まみれで顔を出すのを、 自分もずぶ濡れになりながら笑って眺めていたものです。 これが大人になると交通機関のマヒや浸水、傘をへし折る強風にと、 どうにも厄介事ばかりが気になって億劫に感じてしまうのですから、 子供時代というものは尊い時間でした。 しかし、台風が明けた後の抜けるような晴れ空だけは、 あの頃と変わらず心地よいものです。 雨の後の空に虹をみつけた事があるでしょうか。 「虹のふもとには宝物がある」と言われる通り、 その美しい光のアーチは、幸福の象徴として愛されています。 赤・オレンジ・黄色・緑・水色・青・紫の7色のスペクトル。 我々日本人にとっては当たり前な「虹=7色」という考え方ですが、 アメリカでは6色、フランスは5色と、国によって異なる数で認識されています。 日本でも、かつての沖縄などでは2色とされていたこともあったそう。 確かに、グラデーションをどこで分けるかは、 見る人によって違っても不思議はありませんね。 ひとつの物事も感じ方ひとつで見え方が180度変わってきます。 夏の雨が特別な遊び場だった事。 煩わしいことにも他の側面があることを忘れずにいたいものです。 |