瑠璃光院 白蓮華堂
9月, 2015年
2015年09月09日
長く続くと思われた暑さもいくらか和らぎ、 秋の気配が強く感じられるようになってきました。
お彼岸の季節になりますと、鮮やかな赤で目を引くヒガンバナが 田畑の周辺や河川敷、墓地周辺に咲き始めます。
ヒガンバナには、様々な異名があるのをご存知でしょうか。 日本での別名は千以上あるといわれており、主なものとしては、 曼珠沙華・幽霊花・天蓋花・毒花・剃刀花・狐花などが挙げられます。
これらは花の姿や特性、花の咲く時期、さらには仏教の経典の サンスクリット語から呼ばれるようになったと考えられています。
ヒガンバナは花が咲き終わったのち葉が出て、春ごろに葉が枯れると 翌秋まで地表には何も出ない、という不思議な咲き方をします。
また、水溶性の毒が球根にあります。さらには種子ではなく、 株分けで増えると考えられています。そういった姿や特徴から、 いろいろな呼び名がついたのではないでしょうか。
日本では不吉と忌み嫌われることが多いヒガンバナですが、 特性を利用するために人為的に植えられてきた背景があり、 意外にも私たちの生活圏に身近な花だと言えますね。
涼しくなってきたとはいえ、まだまだ日中は暑い日もありますので、 お体にお気をつけてお過ごしください。 ご来院、お待ちしております。 |
2015年09月07日
和讃のひかり
十方諸有(しょう)をすすめてぞ 不思議の誓願あらわして 真実報土(ほうど)の因とする 浄土和讃(大経意) ※意訳 阿弥陀如来は至心・信楽・欲生の三信をもって、 十方衆生が浄土に往生できるよう呼びかけ、 凡夫が仏になるという不思議な誓願をあらわし、 真実報土に往生できる因をしめされた。 ※文意 この第十八願に「わが誓願の真実を深く信じて、わが国へ生まれようと思え」と、 阿弥陀如来が迷いの世界にいるあらゆる衆生に呼びかけて勧められ、 誓願の不思議をあらわして、その信心を真実報土へ往生する因(=種)とせられるという趣旨です。 ※語句の解説 ①至心 心の奥底からいつわりをはなれた、至誠の真実心のこと。 仏を信ずる心そのものが、仏のはからいによるものであり、仏のまごころが、至心であるとする。 ②信楽 親鸞聖人は、「疑いという煩悩の混じらない心を信心という」と言われているが、 その信心を頂くことが出来たことに感謝する心を信楽という。 信心+感謝=信楽(罪深く、地獄行きの、どうしようもない私を救ってくださることに感謝する) ③欲生 仏が衆生を浄土に往生させたいと願う、摂取不捨の心です。 仏が衆生を往生させたいと願う慈悲心(仏の欲生心)が衆生にはたらきかけられ、 それによって衆生が浄土に往生したいと願う信心(衆生の欲生心)となる。 ④諸有 衆生、有情ともいい、生きとし生きるものすべてを呼称する。 ⑤不思議 不可思議と同義語であり、人間の思慮を超えた仏の智慧や功徳を讃嘆する表現であり、 よって、阿弥陀仏を不可思議光あるいは不可思議光如来と呼んでいる。 ⑥誓願 阿弥陀如来が法蔵菩薩として世自在王仏のもとに修行していた時、 四十八の願を立てて、これを成就したとされ、その願を誓願、弘誓願、本願などという。 ⑦真実報土 本来の浄土を報土といい、真実報土ともいう。 |
2015年09月03日
JR新宿駅徒歩3分で座禅ができる、 『寺院で昼活~坐禅&薬膳粥の集い~』の4回目が 9月17日(毎月第3木曜日)に開催されます。
毎回20人前後の参加者があり、ご好評をいただいております。
ご提供させていただく薬膳粥、小鉢、香の物は季節の食材を 使用しております。
以下の要領で開催いたしますので、ご興味がある方は 0120-517-177までご連絡ください。
開催日時◇ 毎月第3木曜日(次回は9月17日) 午後12時10分から午後12時50分まで ※お昼休みの時間の都合に合わせて、 午前11時30分から午後14時まで可能 (時間内自由参加、所要時間約40分) 場 所◇ 新宿瑠璃光院 白蓮華堂 4階「空ノ間」(坐禅) 3階「伎楽天ノ間」(薬膳粥) 内 容◇ 坐禅(大寂定・瞑想)と薬膳粥 費 用◇ 当寺院が長年取り組んでいる敦煌莫高窟壁画保存修復事業など シルクロード文化保存顕彰事業のチャリティとして 「ワンコインチャリティー」にご協力ください。 申込方法◇ 事前にご連絡ください(毎回30人程度) 新宿瑠璃光院 白蓮華堂 TEL:0120-517-177 |