瑠璃光院 白蓮華堂
『仏手柑』
2016-01-13
寒の入りを迎え、本格的に冬を感じるようになりましたね。
今年は暖冬といえども、やはり炬燵が恋しいものです。
炬燵といえば蜜柑ですが、白蓮華堂のロビーには、
蜜柑と同じ柑橘の仲間「仏手柑(ブッシュカン)」という果物が飾られています。
仏手柑はインド北東部原産。
鮮やかな黄色い皮はゴツゴツしており、
柑橘の仲間なのに果肉がほとんどないという、ユニークな果物です。
主に観賞用として栽培されており、江戸時代に書かれた「大和本草」(1709年)には、
「果物とは言い難い」などと記されています。
残念ながら生食には向いていないようですね。
果実は長楕円体で先が指のように別れており、
まるで合掌する両手のように見えるため「仏の手」と美称したことが、名前の由来だそうです。
そんな有り難い名前の果物が、皆様のご来寺にささやかな彩りを添えてくれることを願っております。
まだまだ寒い日が続きますので、どうかご自愛くださいませ。
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