瑠璃光院 白蓮華堂

『どんぐり』

2015-11-18

11月も半ば、寒さが一層増してまいりました。木々の葉も少しずつ落ち始め、寂しげな顔をしています。

そんな中でも、ふと見かける子どもたちは元気いっぱいで、

手には何やら茶色いものをたくさん詰め込んだ袋を持っています。それは、たくさんの「どんぐり」。

木から葉が落ちる様子を見かけると、物悲しくなることもありますが、

枯葉の中から可愛い小さなどんぐりを見つけると、そんな気持ちも少し和らぎますよね。

さて、みなさんはどんぐりの果実についている、おわん状のものの名前をご存知でしょうか。

これを、殻斗(かくと)と言います。殻斗はぶつぶつしていて、

幼いころは、「どんぐりの帽子」などと呼んでいたかもしれませんね。殻斗にもさまざまなものがあります。

私たちは、どんぐりと聞くと、細長いスリムなどんぐりを想像しがちですが、

実は、童謡「どんぐりころころ」の歌詞のように、コロンと転がって行ってしまいそうな丸いどんぐりもあるんです。

そんな丸いクヌギのどんぐりの殻斗は、毛が生えた様になっているそうです。

また、栗の実を覆っている「イガ」もトゲの生えた殻斗なんだそうですよ。

どんぐりの果実ではなく、殻斗に目を向けるように、いつもとは違うものに注目してみると、様々な発見があるものです。

暦上では冬を迎えておりますが、秋をまだまだ感じられるお話でした。

新宿瑠璃光院瑠璃光陰では、季節を感じられる木々、花がいつも皆様をお迎えします。ご来院、心よりお待ちしております。

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