瑠璃光院 白蓮華堂

『菊花』

2015-10-22

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寒露の候、菊の花がたくさん咲きますね。

 

旧暦9月9日は、重用の節句です。

9月はまだ菊の盛りには早いので、新暦の10月、今回取り上げてみました。

 

重用の節句はイベント的にあまりひろまっておりませんが、菊の上に綿をのせ、

朝露を吸ったそれで体をぬぐうと長寿になると言われています。

 

この風情は「着せ綿」という和菓子に表されました。

朝に秋草が露を含むこの時期、その姿がとても情緒的で美しく、

それを和菓子で見立てる人々の美意識も心豊かにさせます。

 

仏花のイメージが強い菊ですが、たくさんの種類があり、

昔から高貴な花とされ、着物や唐紙など、たくさんの文様にいかされてきました。

私が好きな菊は、クラシックココアという種類です。

薄い落ち着いたピンクベージュの大輪の菊は、シルバーがかったユーカリや、

実物とあわせてアレンジにするとぐっと現代的になります。

いろいろな菊を楽しんでみてくださいね。