瑠璃光院 白蓮華堂
『秋の七草』
2015-10-10
日足が短くなり、朝夕はめっきり冷え込んでまいりましたが皆さま、お健やかにお過ごしでしょうか。
味覚の秋、芸術の秋がやってまいりました。
皆さまは秋の七草をご存知ですか。
七草といえば「春の七草がゆ」を思いうかべる方が多いかと思いますが、食す事はありませんが秋にも七草がございます。
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」(万葉集・巻八・1537)
「萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」(万葉集・巻八・1538)
共に、奈良時代の歌人、山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ句です。
これらの歌が秋の七草の起源だと伝えられているそうです。
萩の花→ハギ
尾花→ススキ
葛花→クズ
なでしこの花→ナデシコ
女郎花→オミナエシ
藤袴→フジバカマ
朝貌の花→キキョウ
「朝貌の花」は諸説あり、朝顔ではなく桔梗を指すそうです。
春の七草は無病息災を願い食しますが、秋の七草は愛でて季節を感じるのです。
白蓮華堂には、仏教美術を鑑賞できるギャラリースペースがございます。
また、「昼活」と題して座禅体験と薬膳粥を楽しんでいただける行事もあります。
当院では味覚の秋・芸術の秋をいっぺんに味わえます。
ぜひ、ご来院くださいませ。
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