瑠璃光院 白蓮華堂
『雨の季節』
2015-06-10
6月に入り、雨の気配が色濃くなってきました。
平年の関東近郊の梅雨入りは6月5日前後。1日のうちの空模様の変化も早く、かばんには折りたたみ傘が欠かせません。
この季節の長雨を『つゆ』『ばいう』と呼びますが、元々は『ばいう』で中国から伝わってきた言葉だそうです。
梅の実が熟す頃の雨という説と、長雨でカビが生えるので『黴雨』(ばいう)と言っていたものが、
後に梅という字に改められたという説があります。
『つゆ』という呼び名は日本で江戸時代につけられたもので、雨の露から連想したという説や、
梅の実が熟し潰れる季節なので『潰ゆ(ついゆ)』と関連付けたなど諸説あります。
語源の説にある通り、じめじめとしてカビも生えやすく、あまり日本では好まれていない梅雨ですが、
『日本の梅雨には風情がある』と、海外ではその雨の景観を好む人も多いそう。
露に濡れる紫陽花や青く実る梅の実、色とりどりの傘の群れ。
煩わしさにばかり目を向けず、雨の風情を楽しめる心のゆとりを持って日々を過ごしていきたいですね。
新宿瑠璃光院には空の間という座禅をしていただける空間がございます。近々、お昼の休み時間を利用していただき、近隣お勤めされている方々に坐禅体験と薬膳粥を召し上がっていただく企画を予定しております。
ほんのひととき新宿の喧騒を離れ、ゆとりある心のために静かに自分と向き合う時間にしていただければと思っております。
ぜひご利用くださいませ。
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