瑠璃光院 白蓮華堂

『霜月』

2015-11-04

11月、「霜月」。「しもづき」の語源については諸説あり、

そのひとつとして、「食物月(おしものづき)」というものがあるようです。

月の季語として蒟蒻、蕎麦、銀杏、白菜、大根、かぶ、ふぐ、柿、沢庵など多くの食べ物が挙げられ、

住まい近くの畑では瑞々しい大根の葉や白菜が収穫を待っていました。

小さい頃に、祖母から「時期のある食べ物は、やっぱりそれぞれの時期に

収穫して食べるのが一番美味しいし栄養もあるんだよ」と教わりながら、

畑仕事を手伝ったことを思い出します。

紅葉が寒さで色を変えるように、大根も寒さが増すと甘くなるのだそうです。

寒くなるとお鍋やおでんが恋しくなりますが、大根や白菜等、

まさに「食物月(おしものづき)」の食べ物が欠かせません。

技術の進歩で一年中いろいろな野菜が店先に並ぶようになっても、

四季折々の食べ物は恋しいものですよね。

 

冷え込む日が続くようになり、冬の足音も聞こえて参りました。

どうぞお風邪などを召されませんようお過ごしくださいませ。

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