瑠璃光院 白蓮華堂

パンジー

2015-05-13

今年初めての新茶を飲んで、ちょっぴり贅沢な気分に浸っています。

 

風薫五月がやってきました。

五月の季語、薫風は、緑の中を通り抜ける心地よい風のことです。

本当に香るわけではないですが、風にも緑を感じられるという、情緒深い言葉です。

濃い緑、黄緑、ブルーがかった緑、そっと目をこらして新緑を見つめていると、

さまざまな自然の色彩に思わぬ発見をしてしまいます。

こんな風に、じっくりと自然を眺めることの大切さに今さらながら気づかされました。

 

この時期、瑠璃光院の院内には、色とりどりのパンジーが咲いております。

 

太陽に向かって元気よく咲いているパンジー達をみると、大きな声で合唱しているかのようでとても心が弾みます。

パンジーには春らしくかわいらしい神話もございますのでご紹介したいと思います。

 

天使たちが春の野に降り立ったとき、美しく咲いているひとむれのスミレの花を見つけ、

「地上にも、こんなに美しい花があるんだ!」と驚いて、花たちにそっとささやいた。

「世の中の人々に、本当の愛の心を伝えておくれ。私たちの面影をお前たちに移しておいてあげるから」

天使たちはそういったあと、花に三回キッスをして空高く舞い上がり、天国に戻って行った。それ以来、スミレの花が三色になったといわれています。

 

普段見慣れたパンジーにも物語があると思うとまた別の美しさを感じてしまいます。

 

新宿で春の風を感じに、新宿瑠璃光院に是非お参りにお越しくださいませ。

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